まじめな時間

 

学校に行く途中で一紗は交通事故に遭った。

正確に言うと突っ込んできたタクシーにはねられた。

そして気づくと、自分の体が霊体と化していたのであった・・・

 

 

人妻

 

ネタバレもありますので先に試し読みをしたい方はこちら。

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まじめな時間のネタバレ

その日、一紗は死んだ。

目を覚ますといつもの学校へ通学路に一人、

倒れていた。

 

 

いつも通りなのだが何か違う。

周りの人が自分に気づいていないような気がする。

でも一番違うものは、自分の横に自分が倒れていること。

倒れている自分は頭から血を出して倒れていた。

状況が理解できない一紗はただ呆然と立ち尽くしていた。

 

 

「あーあ高校生かぁかわいそうになあ」

 

 

突如と自分の上方向から声が聞こえた。

そこには宙に浮いた人物がいた。

 

 

「君死んじゃったんだよ」

「は?」

「や~そりゃ混乱するよな。あの車が信号無視して突っ込んできてさ。」

 

 

この男の言うことは全く何を言っているのかわからない、

でも中に浮かんで、さらに黒い服を着ているから信憑性がないわけでもない。

ただ信じたくないのだ。自分が死んだなんて、受け入れたくない。

 

 

一紗はまだ高校生。彼氏ができたこともなく、

気になる幼馴染にいつ告白しようか考えていた矢先だった。

そんな中、死んだ?そんなことありえない。

 

 

色々思いを巡らせるうちに、あたりを歩いていた人とぶつかりそうになった。

しかしぶつかりはせずに一紗の体は人体をすり抜けた。

 

 

まじ?

あたし死んじゃったの?

 

まじめな時間

 

そしてよく目を凝らすと、その黒服の人物だけではなく、

空に漂う数百人の人物が一紗の元へ集まってきた。

これが浮遊霊というやつか・・・

 

 

「その子はねられた子?」

「かわいそうになあ」

「でも即死でよかったわよぉ」

「苦しかった記憶がないなんて幸せよぉ」

 

 

町を漂う霊体がこんなに多いなんて・・・

一紗は否応なしに、自分が死んだことを受け入れ始めていた。

そして黒服が連れてきたのは一人の男。

 

 

「この人運転手。事故の時にはもう死んでた。」

なんと一紗をはねたタクシーの運転手は心臓発作を起こし、

事故の際も発作を起こしており、それで一紗をはねたのだった。

 

 

「君、死んだひとに殺されちゃったんだよ」

 

 

まじめな時間

 

「ははははお嬢ちゃん運が悪かったな!」

「おじさんなんてガンで余命一年なんて言われている時に階段から落っこちゃったんだから!」

「やあだ!ぎゃははは!」

 

 

とはいえ、今一紗が話している人たちは人じゃない

いわゆる幽霊であることはもはや間違いない。

そして自分も幽霊の仲間なのだということを受け入れるしか無かった。

 

 

・・・

 

 

しばらくして、自分の遺体が病院に搬送され、

病室で緊急手術が行われているのを見ながら、

もう死んでるんだけどなーと思ってしまった。

 

 

お母さんと弟がずっと側にいてくれる。

じきにお父さんも仕事を早引けして駆けつけてくれた。

 

 

「お父さん・・・お姉ちゃん死んじゃった。」

 

 

そして病室に泣き声と鼻をすする音がこだましていた。

本当に死んでしまったのか、何度も一紗は考えてみた。

YESと考えるとほとほと嫌になるが、どうしようもない。

どんな死に方であろうと死んでしまったことには変わりはない。

これからどうすればいいのだろう・・・

 

 

・・・

 

 

何もわからず実家の屋根に座り街の景色を眺めていた一紗のもとへ、

2人の霊体が近づいてきた。

 

 

「ようどうだ、少しは落ち着いたかい?えーと一紗ちゃん」

「おっさんが一紗ちゃんとかキモい」

「あはは・・・俺は酒井久時、この辺の世話役みたいなもんだ。

で、この人、運転していた人、君に話があるって。」

 

 

「どうも大久保といいます。僕も死んでたとはいえすみませんでした。」

そういって一紗をはねた運転手は空中で土下座をした。

今更謝られてもどうしようもないと思った。

 

 

「こういうのってどうなるの?

その人が私殺したわけじゃん。でもその人も死んでたわけでしょ。

その場合さ、罪っていうか、どうなるの?」

「まあ無罪だね」

「じゃあもう私単純に超運が悪かったってことなの」

 

 

突然死んでしまった一紗。

殺す側に悪意があったかどうかなんてどうでもいい。

ましてや死んでしまってからはどうすることもできない。

責任のとりようがないのである。

 

まじめな時間

 

まだ高校生という若い時分なだけにその悲しみは深い。

家族の悲しむ顔を見る一紗もその何倍も辛い。

これから先楽しいことも辛いこともたくさんあったのに・・・

もう何も楽しいことはないなんて、あり得ない

 

 

幽霊の仲間入りを果たした一紗は、

とにかく一度学校に行きたくなった。

幼馴染の光晴の顔がとにかく見たくなった。

 

 

一紗は光晴のことが気になっていたのである。

もう少しで付き合うかどうかのところだったのに・・・

光晴の顔を見ずにはいられない。とにかく学校へ急ぐのであった・・・

 

まじめな時間

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