人間に恋した鬼は咲う

人間に恋した鬼は咲うネタバレ

森の奥にある古い社を訪れるものは少ない、もしその社を訪れる者がいたとするなら、それは“鬼”を求めすがろうとする者。

血の匂いがするねぇ

 

 

血だらけで息も絶えだえな少女を抱え、少年「綾人」がやってきたのは古い社。

「出てこい!鬼‼︎」と大声を出すと、「喰われる前にお帰りよ」と恐ろしい姿の鬼が現れます。

少年は驚きますが、声を絞り出すようにして、少女「日和」を助けて欲しいと頼みます。

 

 

しかし、少女はすでに息絶えており、鬼でさえなすすべはありません。それを知った少年は、笑みを浮かべながら、「じゃあ、僕を殺しておくれ」と鬼の手を掴み、自分の首元へと持っていくのでした。

少年のはかない表情に心を打たれた鬼は、美しい女性の姿へと戻り、

「私のために生きなさい、愛しい死人の分まで咲きなさい(わらいなさい)」

というのでした。

 

 

辛い出来事をまだ受け止めきれないでいる綾人は、そんな自分が生きていていいのかと涙を流しますが、鬼はただそっと抱きしめるのでした。

鬼の千代の下で暮らすようになってひと月ほど。綾人は、毎晩のように夢にうなされています。千代が話を聞こうとしますが、「ごめんなさい」とつぶやき綾人は口を閉ざしてしまいます。

 

そんな綾人を心配する者がもう一人、「日和」が成仏できずに千代のそばにいるのでした。

忘れられることを願う者、そして忘れたくても忘れられない者。

鬼の千代が生者と死者の想いをつなぐことはできるのでしょうか。

 

感想

さらなるネタバレを含みますのでご注意くださいね。

 

 

女性といっていいのかわかりませんが、普段は優しそうな可愛らしい女の姿の千代さん。

人を脅かす時の姿は恐ろしいですね。体も大きくなって髪も乱れ、千代さんすごい形相です。時折、デフォルメされた千代さんのひょうきんな姿も見れます。

 

 

綾人くんの過去は辛いですね。大好きな人を殺され、さらに殺した殺人犯は実の父親だったなんてあんまりです。また、そんなひどいことをした人なのにもかかわらず、嫌いになることもできないというのは悲しく苦しいです。乗り越えられるといいですね。

 

 

長い時を生きる鬼と、短い生涯を生きる人間が恋に落ちていくお話ですが、老いていく相手を見るのもなかなか辛いような気がします。

綾人くんに会うまで千代さんは一人で200年生きてますが、綾人と出会ってからの時間は幸せだったのでしょうか。

これから二人の間に起きたいろんな出来事が描かれていくのでしょうね。

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