『DeepClear』と『こどものおもちゃ』の関係
Deep Clear―「Honey Bitter」×「こどものおもちゃ」はタイトルから想像できるように、
小花美穂先生が現在連載中のHoney Bitterと、
大ヒットのマンガ「こどものおもちゃ」がコラボした作品となっています。
言うならば、こどものおもちゃの続編です!
こどものおもちゃの続編が公式として発表されるなんて、
小学生の頃からのファンだった私にはたまりませんでした!
『DeepClear』のあらすじ
世界観としては、こどものおもちゃのすぐその後ではなく、
紗南と羽山が共に26歳になった現代ですね。二人は3年前にすでに結婚しています!
紗南は相変わらず「倉田紗南」として、芸能界で大活躍中。
羽山は鍼灸院の院長をしながら、空手も続けています。
物語は紗南がHoney Bitterの主人公・音川珠里(おとかわしゅり)が勤務する、
探偵事務所オフィスSに、マネージャーである玲くんと一緒に訪れるところからはじまります。

紗南が今度ドラマで探偵役をやるので、本物の探偵に取材をしたいというのです。
しかし、その探偵役というのが、超能力を使って事件を解決するイロモノだと、
紗南が説明すると、珠里の周りにいた他の事務員は笑ってしまいます。
というのも、実は珠里は人の心が読める不思議な力を持っているのです!
紗南と会ううちに珠里は、紗南のお腹の中にもうひとつ命が宿っていること、
そしてそれが原因で羽山と不仲になり、別居状態であることに気付きます。
「こどものおもちゃ」読者だった方はお気づきかと思いますが、
羽山は自身の誕生の際に、母親を失っており、出産=母親の死のイメージがあり、
大好きな紗南が死んでしまうのが心配で、不安で、子供をおろしてほしいと言っていたのです。

そして、そのまま紗南は産休として、芸能界をしばらくお休みします。
その間も珠里との交流は続いており、一緒にお茶をしている時に、
珠里は紗南のお腹の中の子供の気が弱くなっていることに気が付き、
病院へ行くことを勧めます。
最初は「この前の健診でも順調って言われたし」とのんびり構えていた紗南でしたが、
珠里が自分には不思議な力があって、人の「気」を読み取れると告白します。

実際に病院に行ってみると、赤ちゃんの状態はよろしくなく、
そのまま緊急出産になってしまいます。
病院に呼び出された羽山はこのまま紗南が死んでしまうのではないか、
と負のオーラをまといながらパニックに。
紗南と羽山、そして二人の子供はどうなってしまうのか!?
『DeepClear』で記憶に残るシーン
私は、珠里が紗南に自分の能力を打ち明けるシーンが一番グッときました。
珠里はこの不思議な力のせいで、
親からも捨てられ、友達もほぼ作らずに今まで生きてきました。
今は、この力のおかげで救える命や解決できる事件があると、
前向きにとらえていますが、本来はとても後ろ向きな性格です。
また、やや一匹狼な性質があり、人と慣れ合おうとしません。
そんな珠里が、紗南と紗南たちの子供のために自分の力を告白するところは、
珠里の中で「自分の暗い過去 < 紗南たちの未来」になったところです。
また、珠里が紗南ならこの力を笑わずに、
嫌がらずに、受け入れてくれると信頼したからではのことだと思います。
こどものおもちゃを読んでいる時から思っていましたが、
紗南の周りをプラスに変えていくパワーは本当にすごいものがありますよね!
また、DeepClearでは、こどものおもちゃの続編と考えられるだけあって、
こどものおもちゃの人気キャラクターたちがたくさんでてきます!
紗南のお母さんの実紗子ママ(相変わらずファンキー)や羽山の父、
紗南と羽山の友人である剛くん、亜矢ちゃん、風花も登場します!
あの頃はわりとどんくさい方だった剛くんがイケメンになっていて、おおっ!となりました。(笑)

また、本編のあとには、直澄くんが主演の読み切りもあります。
紗南のことが大好きだった直澄くんは、その後どうなってしまったのか…
私はこの読み切りもすごくジーンときて、直澄くんらしいなぁ、と思いました。

DeepClearは、こどものおもちゃは大好きだったけど、Honey Bitterは読んだことのない!
という方でも楽しんで読める作品になっています。ぜひ読んでみてくださいね!
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